富山大学 教育学部 学部案内2026
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に特色ある内容を取り上げ、地域に対する理解を深めることを通して、(1)教員としての情熱?希望?使命感を高めるとともに(2)教材開発などの実践的指導力の向上を図ることにあります。この講義においては、富山県教育委員会から派遣された各教育事務所等の指導主事の方を講師として、15 回の講義の内 13 回分を担当していただきます。  私は富山学を通して引き出しの多い教師になりたいと思いました。この講義では導入について自分が今まで気づくことのなかったポイントや工夫を知る事ができたため、自分の引き出しを増やすことができた講義であると思いました。また子どもたちに実際に経験させるということが大事であると知ることができたことも理由に挙げられます。自分が実際に経験したことは子どもたちの心の中にも残るし、とても身近にその物事を感じることができます。写真を見せることも一つかもしれませんが、子どもたちと実際の映像やものを見に行ったり自分たちの足で調べに行ったりという経験をさせることも大切であると思います。子どもたちが経験することで本物の経験がより子どもたちに具体的な考えを与え、思考させることにつながると思います。子どもたちの学びを机上で深めるだけでなく、外に出て深めることも自分が教師という視点に立ったときにしていきたいと思ったため印象に残っています。と、心理学系の教員の指導を受けながら、3?4年生及び大学院生を県内の小?中学校(主に中学校)に派遣し、休憩時間や放課後等に行う相談活動の補助を同一校において継続して行います。相談活動を一層充実させ、個に応じたきめ細かな支援を推進するとともに、教員志望の学生の資質能力の向上を図ります。なお、本事業は学部授業「臨床心理実習」の一部としても実施しています。て外国語活動?外国語科の指導補助に取り組むことにより、児童の英語でのコミュニケーションへの意欲の向上を図りながら、指導を一層充実させるとともに、教員志望の学生の資質?能力等の向上を図ります。ンターンシップ(有給)」で、小学校?中学校理科の実験?観察の準備?片付け、予備実験、授業補助、理科室や理科準備室等の環境整備をするのがその仕事です。いずれも、小?中学校の理科の授業を行うための重要な仕事で、これらを学校で経験することで、学生時代に理科の授業づくりについての現場感覚を磨くとともに、教職への意欲を高めています。 観察実験アシスタントが理科の授業に必要な基本的な知識や技能を 身に付けるために、6月と8月に富山県総合教育センターで行われる のが実技研修会です。6月は前期勤務開始の学生が、8月は後期勤務 開始の学生がそれぞれ受講対象で、物理、化学、生物(地学)の 3 分野に分かれて研修を受けます。 研修内容は、単眼(双眼実体)顕微鏡による微生物?鉱物の観察や水溶液のろ過といった小?中学校理科の指導に直結する内容や観察実験における安全指導、基本的な実験器具の使い方、電気を使った実験の基本操作、児童生徒への学習補助の仕方など多岐にわたります。 これらの研修内容や日々の観察実験アシスタントとしての活動は、 将来教職に就いたときにも大いに役立つものです。■心のサポーター 県教育委員会、市町村教育委員会及び富山大学教育学部の連携?協力のも■英語学習パートナー 英語を得意とする学生を小学校に派遣し、英語学習パートナーとし■観察実験アシスタント 授業やゼミの空き時間を活用し、毎週1回程度通勤する「長期のイ■外国人支援スタッフ 教員志望の 2 年生以上の学生を小?中学校に派遣して、個々の児童生■ICT サポーター ICT(情報通信技術)を活用した授業や活動に関心のある学生を小学徒に寄り添いながら、日本語指導や学習面でのサポートなど学校生活の支援に取り組んでいます。今後富山県でも増加が予想される外国人児童生徒の文化を学び、支援の経験を積むことを目的とします。校に派遣し、「I CT サポーター」としてタブレットやパソコンなどを学びや学校生活に生かすことができるようにサポートします。児童の学習意欲を高めるとともに、興味の幅を広げることにつながる活動です。  私は観察実験アシスタントとして、週に 1 回、授業の補助や実験器具の準備、後片付け、理科室の整備等を行いました。特に印象的だったのは、授業中の児童たちが新たな気づきを得て目を輝かせたり、「なんでこうなるの?」と驚きの声を上げたりする姿に立ち会えたことです。ただ実験の手順をこなすのではなく、自分の目で見た変化に興味を持ち、面白いと感じている様子を目の当たりにし、学びの楽しさを実感しました。また、教師の方々が児童の発言に寄り添い、適切な問いかけを通じて児童の思考を引き出す姿を見て、授業の進め方や児童が主体的に学ぶために必要な工夫を学ぶことができました。 この活動では、児童に直接教えるだけでなく、授業の裏側で支える環境整備や準備の大切さも学びました。例えば、実験器具に破損がないかを確認したり、決められた場所に整理?保管するなど、準備や整備をしっかり行うことで、児童が安全に授業に取り組める環境を整えることができます。逆に準備が不十分だと授業が滞ることもあり、事前の工夫が授業全体の質を左右することを痛感しました。 観察実験アシスタントは、児童の学びを支えながら、自分自身も教育の現場で多くの経験を積むことができる貴重な機会でした。児童の思考を促し、学びを支える経験は、将来、教職を目指す上で大きな糧になると考えています。子どもたちの発見に触れ、教師の工夫を学びながら成長できるこの活動に挑戦し、とても良かったと感じています。観察実験アシスタントに参加して受講学生の感想●令和 6 年度に行われた講義の内容第1回 「富山学」とは何か 第2回 地域教材研究とは何か 第3回 富山の中にある文学 第4回 ふるさとの魅力発信に向けて 第5回 富山の教育の今?キャリア教育の取組から? 第6回 下村の稲作(総合的な学習の時間の実践より) 第7回 「越中八尾おわら風の盆」研究 第8回 富山にまつわる数   第1回 富山の食文化 第2回 富山県のなぜ?どうして?自然?科学 第3回 廃藩置県から富山県誕生までの 12 年間の歴史 第4回 富山県の理科教育を支援する?総合教育センターの取組から? 第5回 富山 縁のスポーツ 第6回 生活の中にある算数 第7回 「富山学」まとめ 前半後半(「富山学」最終レポートから。一部内容を修正?省略) 1 3(教育学部4年)■地域教材研究(富山学) 本講義の目的は、富山県に関する歴史?自然?産業?文化など富山県

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