富山大学 医学部 学部案内2025
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医師卒業看護師,助産師,保健師薬剤師5門職の自覚が芽生えます。また,グループ学修,全体討論といった経験を通じて,「よき医療人(プロフェッショナル)」となるための総合的な能力を修得します。富山大学の特徴の1つは,「東西医学の融合」です。歴史ある世界水準の和漢医薬学総合研究所があり,また,附属病院では和漢診療科が東洋医学と西洋医学を融合した医療を実践しています。このような富山大学の特徴を生かして,2年次の合同教育として「和漢医薬学入門」が開講されています。和漢医薬学の研究や臨床などを講義と実習により学修します。卒業生は,西洋医学だけではなく東洋医学にもとづく医療が実践できます。富山大学で学ぶ大きなメリットの1つと言えます。また,看護学科2年次の「成人看護論Ⅰ」では,看護学科と医学科の教員が連携して,講義や演習を行います。その結果,看護学と医学の考え方の共通点と相違点を踏まえた将来の多職種連携の素養が涵養されます。医師や看護師,薬剤師は,科学的根拠(エビデンス)にもとづいて患者さんに最善を尽くすことが求められます。3年次の合同教育である「疫学」では,医学研究や看護学研究における調査手法,分析手法,結果の解釈を,講義と演習により学修し,人を対象とした研究にもとづくエビデンスを提供する学問を学びます。また,世界的な英皇娱乐集团のパンデミックを受けて医学科,看護学科,薬学部で「臨床現場」をイメージした多職種連携教育が新設され,感染症に関するグループ学修が行われています。保健?医療?福祉?介護の現場での多職種連携教育(4年次~)医学科は,4年次後期から,看護学科は,4年次少し前から富山大学附属病院や地域の中核病院等での実習の中で,医療チームの一員として,医師,看護師,薬剤師,介護士,事務職員などとの多職種連携による医療経験を多く積みます。多職種部門ローテーション実習(4年次~)看護学科3年次の「老年看護学総論」では,高齢者とその家族の健康及び生活の質を高めるため,多職種連携によるチームアプローチを用いた老年看護の役割について深く考える機会が設けられています。自職種の専門性と全ての職種に必要な全人的な態度と連携能力を身につけます。このように,入学から卒業までの合同教育を通じて多様な価値観と関心事を尊重し,自職種の専門性と多職種連携能力を涵養する機会があります。地域社会や国際社会に貢献できる意思と能力を身につけることができる最適な環境が提供されています。医学科4年次から始まる臨床実習では,令和6年度より1週間の多職種連携実習が導入されました。富山大学附属病院内の医療安全部門,地域連携部門,放射線科,薬剤部,栄養科などを中心に,医師としても重要な連携部門であるにも関わらず,その業務内容を学ぶことがほとんどない多職種の働いている部門を臨床実習の一環としてローテートします。医師になった後にお世話になることが多いこれらの部門を学生のうちから理解できるようにしています。「和漢医薬学入門」における合同教育(2年次)「疫学」「感染症」における合同教育(3年次)

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