泉屋博古館特別展 鋳物(いもの)?モダン - 花を彩る銅のうつわ -
開催日時
2021年3月13日(土)~5月16日(日)
〔開館時間〕午前10時00分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
〔休館日〕月曜日(5月3日は開館)、4月23日(金)、5月6日(木)
開催場所
泉屋博古館 企画展示室(京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24)
概要
1.趣旨
東アジアにおける金属工芸は実に3000年の歴史のなかで育まれてまいりました。中国では宋時代以降、古代青銅器を模倣した銅花器が文人の書斎を飾る道具として珍重されました。日本にも室町時代以降多くもたらされ、江戸時代にはそれらを模倣した銅(どう)花器(かき)が発達し、さらにその伝統は近代へと受け継がれました。
本展覧会では富山大学芸術文化学部所蔵の大郷(おおごう)コレクションを中心にして、日本近代銅花器の多種多様な造形をご紹介します。さらに近代?型(ろうがた)鋳造(ちゅうぞう)発展に大きく貢献した高岡市の須賀(すが)松園(しょうえん)工房に焦点を当て、その代表作品とともに?(ろう)原型(げんけい)なども併せて公開します。日本近代銅器制作のなかで大きな地位を占めた?型鋳造技法をわかりやすくご紹介します。
大郷(おおごう)コレクションについて
富山市出身の花道家?大郷(おおごう)理(り)明(めい)氏の眼で選び抜かれた花器のコレクション。その中心は明治時代以降につくられた銅花器で、郷里?富山の中でも鋳物の街として知られる高岡市にキャンパスを持つ富山大学芸術文化学部へ寄贈されました。古典美を追究したものから、カニなど生き物を超絶技巧で表したユニークなものまで、近代金工の魅力がぎゅっと詰まったコレクションです。まとまった公開は、関西初となります!
2.おもな展示品
- 「饕餮文尊」中国?西周時代、泉屋博古館蔵
- 「下蕪形象耳瓶(象耳花入キネナリ)」中国?元時代、泉屋博古館蔵
- 「攀(はん)龍(りゅう)文(もん)大花瓶」初代須賀松園、高岡市美術館蔵
- 「富士巻狩?武者文耳付薄端」増山永親、高岡市美術館蔵
- 「龍流足芙蓉薄端」銘栄清、富山大学芸術文化学部蔵(大郷コレクション)
- 「蟹文魚籠形花器」富山大学芸術文化学部蔵(大郷コレクション)
- 「甲虫貼付瓢形花器」銘陵雲作、富山大学芸術文化学部蔵(大郷コレクション)
- 「尊型古代文様花器」富山大学芸術文化学部蔵(大郷コレクション)
- 「菊桐唐草透彫筒形花器」富山大学芸術文化学部蔵(大郷コレクション)
出品数
約60件
主催
公益財団法人泉屋博古館、富山大学芸術文化学部、京都新聞
特別協力
須賀正紀、大郷理明
3.関連行事
■アートサロン「銅花器をめぐる東アジア三千年の伝統」 ※入館者は無料、要予約
4月24日(土) 14時~16時 泉屋博古館講堂にて 定員40名
- パネリスト
- 三船 温尚(国立大学法人富山大学学術研究部芸術文化学系教授)
- 三宮 千佳(国立大学法人富山大学学術研究部芸術文化学系准教授)
- 廣川 守(泉屋博古館館長)
- コーディネーター
- 竹嶋 康平(泉屋博古館学芸員)
■連続講演 ※入館者は無料、要予約
- 3月27日(土)
- 「銅花器の源流 -中国銅花器の系譜」廣川 守
- 4月3日(土)
- 「日本に銅花器がやってきた -先人たちの銅と花がある暮らし」竹嶋 康平
- 4月10日(土)
- 「いけばなと近代青銅花器 -大郷コレクションの寸銅?薄端?水盤-」三宮 千佳
- 4月17日(土)
- 「人類が極めた?型鋳造法 -ロウと炎と青銅の技」三船 温尚
■ワークショップ「ロウで作品を作ろう -鋳型づくりから鋳造まで(仮)」 ※参加費1,000円、要予約
4月25日(日) 13時~16時 泉屋博古館内会場にて 定員14名
- 小学4年生以上対象
- 講師 三船 温尚 (雨天?荒天の場合は鋳型つくりまで)
開催案内 [PDF, 1.33MB]
問合せ先
〒933-8588 高岡市二上町180
- 富山大学芸術文化学部総務課総務?研究協力チーム
- TEL:0766-25-9139
FAX:0766-25-9104
E-mail:
〒606-8431 京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24
- 泉屋博古館 広報窓口
泉屋博古館学芸課 坂井さおり - TEL:075-771-6411(代表)
FAX:075-771-6099
E-mail:sakai@sen-oku.or.jp