イベント情報

第38回「人文知」コレギウム

開催日時

2024年6月19日(水)15時00分~17時00分

開催場所

人文学部1階 大会議室

概要

富山大学人文学部では、この度、第38回「人文知」コレギウムを開催いたします。

15時00分~16時00分
田部 知季(日本文学?准教授)「近代俳句研究における地方俳誌の可能性 ――明治30年代の日本派を中心に――」

田部 知季 「近代俳句研究における地方俳誌の可能性 ――明治30年代の日本派を中心に――」
明治俳壇を牽引した正岡子規や高浜虚子ら日本派の俳人たちは、松山生まれの俳誌『ホトトギス』を舞台に活躍した。同誌は創刊翌年に発行所を東京へと移すが、それと前後して各地で日本派の句会が現れ、俳句雑誌も乱立し始める。だが既存の俳句研究では主要な俳人の句や俳論に重きが置かれ、それらの資料は十分活用されてこなかった。今回は実際に当時の地方俳誌を見渡しながら、俳人たちの交流に光を当てる。そのなかで、高岡で結成された結社、越友会の動向にも触れてみたい。

16時00分~17時00分
笠根 唯(アメリカ言語文化?講師)「トランスパシフィックにおける知識生成 ――19世紀アメリカ文学と「カテゴリー化できない日本人」――」

笠根 唯 「トランスパシフィックにおける知識生成 ――19世紀アメリカ文学と「カテゴリー化できない日本人」――」
本発表ではまず、ここ20年ほどのあいだ英語圏の人文社会学界隈において注目を集めてきたトランスパシフィック?スタディーズと呼ばれる学問分野について概観します。その後、これまで私が行ってきた19世紀アメリカ文学―メルヴィル、ホイットマン、トゥエイン―と私が「カテゴリー化できない日本人」と呼ぶ人々との関係についての研究がどのように当該分野に接続され、そしてどのように介入するのかについて紹介します。最後に、今後の研究の展望についてお話しします。

備考

  • 本研究会は対面で開催いたします。オンライン配信はございません。
  • 一般の方や学生の聴講も可能です。多くの方々のご参加をお待ちしております。
  • 参加費は無料です。

お問い合わせ

富山大学五福高岡地区事務部人社系総務課(人文学部担当)