未来を拓く:おもしろい授業?おもしろい研究

伝統×科学で挑む、リンパ浮腫の新治療

リンパ浮腫は、手足にたんぱく質や水分がたまって強いむくみを引き起こす進行性の病気です。日常生活に大きな支障が出るだけでなく、細菌感染症のリスクが高まったり外見の変化による抑うつなど、さまざまな問題を抱えることがあります。しかし、現在の治療はサプリメントや利尿薬などの対症療法が中心で、根本的な治療法はまだ確立されていません。また、早期治療は生活の質の改善に重要ですが、現在の薬物療法はサプリメントや利尿薬といった対症療法が中心のため、リンパ浮腫に対する新しい根本的な治療法の開発が強く求められています。

こうした状況の中で、いくつかの漢方薬がリンパ浮腫に有効であったという報告があり、治療への可能性が期待されています。私たちの研究室では、リンパ管内皮細胞の研究と和漢薬の知見を組み合わせることで、リンパ浮腫に対する新しい治療方法の構築とその作用メカニズムの解明を通して、新しい治療法の開発につながる研究を進めています。
漢方薬がどのように働き、なぜ効果を示すのかを科学的に理解し、医療の場で安心して活用できるようにすること、そして治療に困っている患者さまに新たな選択肢を届け、みなさまの健康づくりに貢献することが研究の大きな目標です。


条 美智子先生