セルロースナノファイバーとアルミのハイブリッド化に成功、特許出願
富山大学先進アルミニウム国際研究センターの松田健二教授らの研究グループは、セルロースナノファイバーとアルミをハイブリッド化する製法の自主開発に成功し、令和 2年 4月20日特許出願を行いました。
セルロースナノファイバーは木材等から取り出した繊維です。いわば紙ですので大変燃えやすいのですが、サブミクロン単位でこれらの繊維をアルミニウムとハイブリッド化することにより、強度は純アルミニウムの約2倍、比重は30%の減少となりました。また、最近では加熱した状態での押出成形にも成功しました。
今後は自動車軽量化などの材料として期待されます。また、ハイブリッド化したこの素材は廃棄時にはアルミ素材として回収しますが、通常の溶解工程でセルロースナノファイバーは燃えてしまうことから、リサイクル性の良いアルミ素材としての普及が期待されます。
プレスリリース [PDF, 167KB]