第36回和漢医薬学会学術大会において、消化管生理学分野 小川 雄大さんと病態生化学分野 関戸 景子さんが優秀発表賞を受賞
2019年8月31日~9月1日に富山市国際会議場で開催された第36回和漢医薬学会学術大会にて、消化管生理学分野 小川 雄大さん(大学院医学薬学教育部修士課程1年)と病態生化学分野 関戸 景子さん(大学院医学薬学教育部修士課程1年)が優秀発表賞を受賞しました。
小川 雄大さんの受賞研究課題名は「腸管マクロファージでのIL-10産生亢進作用を有するベルベリンの新規炎症性腸疾患治療薬としての可能性」で、黄連などの生薬に含まれるベルベリンが、腸管マクロファージでの炎症性サイトカインの産生に影響を与えることなく抗炎症性サイトカインIL-10産生を亢進させて大腸炎の発症を抑制した事から、炎症性腸疾患の長期寛解維持を目的とした新規治療薬としてベルベリンを含有する生薬、漢方薬が有効である可能性を示唆しました。
関戸 景子さんの受賞研究課題名は「十全大補湯の免疫チェックポイント阻害剤との併用効果の解析」で、マウスがんモデルを用いて抗PD-1抗体の抗腫瘍効果に対する十全大補湯の併用効果について、抗PD-1抗体で誘導される腫瘍微小環境におけるがん抗原特異的免疫応答対する十全大補湯の作用効果を解析した結果を報告しました。