高校生のメンタルヘルス向上を狙った学校でできるプログラムの開発
ポイント
- 高校生のメンタルヘルス対策として心理学に基づいたプログラムが開発?実施された。
- プログラムを受けた定時制高校生は、落ち込み気分につながるような考え方のクセが少なくなった。
- さらにプログラムを改良し、様々な地域の学校で実施することが期待される。
概要
富山大学学術研究部人文科学系の重松潤講師、広島大大学院人間社会科学研究科の尾形明子教授の研究グループは、青年期のメンタルヘルス対策の一つとして、高校生を対象とした抑うつ予防プログラムの開発と実践を行いました。本研究では定時制高校生を対象として、授業の中で実施しました。プログラムは、認知行動療法※1)という心理療法を応用した内容で構成されました。プログラムの効果として、落ち込み気分につながる考え方のクセが低減しました。
本研究成果は、学術誌「ストレス科学研究」に 2025年3月29日に掲載されました。
用語解説
※1)認知行動療法
考えや行動に働きかけることで、ストレスや悩みを軽減する心理療法。うつ病や不安症、パ
ニック障害、摂食障害、統合失調症などの治療への効果が様々な実証研究で示されている。
研究内容の詳細
高校生のメンタルヘルス向上を狙った学校でできるプログラムの開発[PDF, 326KB]
論文情報
論文名
定時制高校生に対する認知再構成法を用いた抑うつ予防プログラムの開発と検証
著者
重松 潤、 波光 涼風、 神原 広平、 吉良 悠吾、 松本 美涼、 尾形 明子
掲載誌
ストレス科学研究
DOI
https://doi.org/10.5058/stresskagakukenkyu.2023009
お問い合わせ
富山大学学術研究部人文学系 講師 重松 潤
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