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「CP4715」の慢性のアレルギー性結膜炎への改善効果を発見 -世界初のアレルギー性結膜炎に対する分子治療薬の開発へ-

概要

 国立大学法人佐賀大学(本部:佐賀市本庄、学長:野出孝一、以下「佐賀大学」)は、アトピー性皮膚炎の治療薬として開発推進中のペリオスチン阻害剤「CP4715」※1が、慢性のアレルギー性結膜炎、特にアトピー角結膜炎(AKC)に対して著明な改善効果を有することを発見しました。「CP4715」を点眼薬あるいは眼瞼クリームとして開発に成功すれば、世界初の分子標的薬となります。

 この成果は、佐賀大学医学部分子生命科学講座アレルギー学分野の出原賢治特任教授と同講座分子医化学分野の布村聡准教授が、国立大学法人富山大学(本部:富山市五福、学長:齋藤滋、以下「富山大学」)理事?副学長の北島勲博士、学校法人日本大学(本部:東京都千代田区、学長:大貫進一郎、以下「日本大学」)医学部付属板橋病院眼科の松田彰准教授?科長の協力を得て発見したものです。アメリカアレルギー臨床免疫学会の学会誌であるジャーナルオブアレルギークリニカルイミュノロジー誌において、日本時間11月6日午前3時にオンライン版が公開されました。

用語解説

※1:「CP4715」
「CP4715」は、明治製菓株式会社(当時、現Meiji Seika ファルマ株式会社)が創薬した循環器系疾患治療薬(抗血栓剤)の候補物質。

研究内容の詳細

「CP4715」の慢性のアレルギー性結膜炎への改善効果を発見 -世界初のアレルギー性結膜炎に対する分子治療薬の開発へ-―[PDF, 610KB]

論文情報

掲載誌

ジャーナルオブアレルギークリニカルイミュノロジー誌

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富山大学理事?副学長
北島 勲

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