「小泉八雲蔵書ヘルン文庫100周年感謝祭」を開催
2024年11月2日に黒田講堂において「小泉八雲蔵書ヘルン文庫100周年感謝祭」が行われました。
ヘルン文庫は、ラフカディオ?ハーン(小泉八雲)の旧蔵書で、本学の前身校の旧制富山高等学校に1924(大正13)年に開設され、本年で開設100周年を迎えました。これを機に、本学が、これまでヘルン文庫を支えていただいたすべての皆様に対して御礼の気持ちを伝えるために「感謝祭」が開催されました。
感謝祭では、齋藤滋学長から開会の挨拶の中で、小泉家や馬場家をはじめ、多くの方のご支援に感謝の言葉がありました。続いて人文学部の中島淑恵教授からヘルン文庫の説明があり、参加者は小泉八雲の足跡やヘルン文庫について理解を深めました。さらに、富山八雲会の中尾哲雄会長よりご自身のヘルン文庫との出会いから現在までの思いや将来に対しての期待についてお話がありました。引き続き、酒井秀紀附属図書館長が最近の自身に起こった「八雲先生を意識する不思議な出会い?出来事」について話し、学術コンテンツ課の林課長補佐、金田係長、山本係員が、八雲先生やヘルン文庫に纏わる興味深いエピソードを紹介した後、旧制富山高等学校初代校長である南日恒太郎先生の旧所蔵をご寄贈いただいた南日賢様に、学長から感謝状の贈呈が行われました。
小泉八雲記念館館長であり、小泉八雲の曾孫である小泉凡館長より「現代に生きる小泉八雲と怪談文学」と題して記念講演があり、小泉八雲の思いや時代を超えて当時から現在に至るまで人々に影響を与えていることについてお話があり、参加者が八雲先生に思いを馳せていました。
続いて、感謝祭の司会を務められた重原佐千子アナウンサーから「雪女(小泉八雲作)」の情感あふれる朗読があり、さらに富山八雲会の皆様による英語?日本語の両方を用いた紙芝居「むじな(小泉八雲作)」が三味線演奏とともに熱演され、その迫力に参加者は圧倒されていました。
最後に附属図書館の酒井館長、加藤課長、前課長の三角氏、金藤氏、野中氏が登壇し、酒井館長から歴代課長に謝辞が述べられるとともに、参加者およびこれまでにヘルン文庫に係ったすべての皆様への感謝と、次の100年に向けて大切に引き継いでいかなければいけないという結びの言葉で盛況な感謝祭が閉会しました。